2016-01-23 白ネギ姫 白い道を歩いた まだ誰も足跡をつけていない まっさらな道 白い息を吐きながら すこしふくらんだ道を歩いていく 歩けば歩くほど わたしは白い世界に染まっていく やがて身体は熱をもち 静かに胸は高鳴りはじめ そうして生まれた白くて甘い鼻歌が 冷たい風にとけていく お鍋に入った白ネギが だんだんと甘くなってゆくのは 彼らのなかのワクワクが こっそり誘い出されたせいか?