桃の花は七歳の女の子
月に二度、お花を習いに嵐山へ出かけます。
先生と先生の生けられるお花やお花への眼差しが大好きで、毎回楽しみに通っています。
今回は、桃の花と菜の花。
この時期、よく見る組み合わせなので、あまり気負いない私。
でも、今回とても悪戦苦闘しました。
想いがないとなかなか難しいのでしょうか。
桃の花は、ピンとまっすぐ立っていて、他の枝もののように、曲がってはくれない。
そんなとき、
「桃の花は、七歳の女の子っていうんよ」
先生がおおしゃいます。
ただただ楽しくって、可愛い。しなることも、曲げることも、わびさびなんて、とんでもない!!そのままの姿を愛らしく。
そして続けて言われます。
「桜の花は、20代の女性」
人生の中で、一番華やかなとき。他を圧倒するほどの勢いで咲き、あっという間に過ぎてしまう桜の時期。縦に生けるのではなく、横へ横へと広がりを持たす。
「ボケの花は30代の女性」
その花は愛らしくでもどこか儚げ。枝を見るととげがある。
少しづつ色んなものが見えてきた、可愛い花と棘を持つ枝。
でも、その枝はまだこれからどんな方向へも伸びていく、そんなボケの花。
「梅の花は70代の白髪の女性」
まだ少し肌寒いころ、真っ白い白髪の女性がすっと着物を着て立っている様。
品があって凛々しい、でも人生のいろんな場面を映してきたその目は、優しく慈愛に満ちてこちらに向けられる。
この話は、この季節、毎年のように聞いています。
でも私はこの話が大好きで、まるでいつも同じ本を繰り返し読んでもらう子どものように、先生の話にそっと耳を傾けます。
明日は二月のmitukツキイチミーツクです。
「そうだ!今日はお話から出てきたようなブローチやアクセサリーと、お話が始まりそうな豆本をみせてもらいましょう〜の日」
14時から16時まで
おひとり500円(お茶とお菓子つき)
ほんと〜にかわいくて、見てるだけでもワクワクするようなブローチやアクセサリーたち。箱までついてるTさん手作りの豆本。ただ趣味で作り続けられているのに、このこだわりよう。
私は、そんなその人にしかない情熱というものに、すごく惹かれます。
ご予約、お問い合わせはappare555@ybb.ne.jpまで