高知へ。
皆様、暑中お見舞い申し上げます。
大変ご無沙汰していましたが、お元気でしたでしょうか。
この間、初めて高知へ行ってきました。
四国へは、幼い時に徳島に一度、そして大学生の頃、なるとの浮いたうどんの池に入る夢を見るほどのうどんを食べに、香川県へ行ったきりで、高知県へ行くのは初めてでした。
遠かったです。高知。
子ども6人、大人3人で二台の車でゆっくりと、ほぼ10時間。
高知県へ入ってからもまだまだ南下していき、黒潮町という素敵な名前の町を目指す。
海岸線を走り、海の景色が変わってくる。
どど〜ん、と打ち寄せる波と岩肌、そして落ちていく夕日。
圧倒されるほどの雄大な景色。
二年前に子ども二人を連れて、ここに移住することを決めた友人、やのさん。
あの当時、この景色を何度も何度も繰り返し見ていたんだろうな、とおもう。
海では、はっさくさんの「izon」ショーで盛り上がり、家の中での子ども対大人の肝試し大会では、大人も子どもも本気100パーセント。大人たちの本気の驚かしぶりにも、ワクワクしたけど、子どもたちの団結力と想像力にも驚かされた!
最後の晩餐で、出し物大会みたいなのになって、五年生になったなっぱちゃんが歌ってくれた、水前寺清子さんの「ありがとうの歌」。さわやかな声がとっても素敵で、涙がでそうになった。
人も植物も海も川も、
なんだかとても生命力にあふれていて、
その姿に胸を打たれた。
二年ぶりに会った友人とその子どもたちが、
すっかりその土地に溶け込み、
すいすい気持ちよさそうに、その空気の中で暮らしている景色が、この旅で見た一番美しいなぁ、と思った景色かもしれない。
蜘蛛もイチジクの葉に揺られながら、気持ちよさそうに遠くの山を眺めてた。
この旅で、みんなとほんの少し衣食住を共にしただけなのに、みんなに対する想いが前よりももっと近いものに感じられる。
同じものを食べることや、共に生活することって、面白いなぁっておもう。
血、だけではないんだね。
今もこうしている間も、
黒潮町ではシーンと静かにお月さんが空に浮かんでいて、
あの綺麗な海の波の行ったりきたりをゆらゆら照らしていることだろうな。
まぶしいほど野生的に咲いていたサルスベリと彼女が建てた鳥小屋。