香川へ。

嵐の京都。

娘が小さい時の嵐の夜、怖がる娘に、今日はやんちゃな北風太郎と雷五郎がおもいっきり外で遊んでいい日やから、早く寝て、思う存分遊ばせてあげような、と言っていました。


今でもこんな嵐の夜には、雨と風をいっぱい広い集めながら、元気に暗闇の中を駆けまわる小僧たちの声が、轟々うなる風の声と共に聞こえてきます。



徳島で友人たちと別れ、娘のこっぱれと二人、香川へ向かいました。

友人家族の住む、愛媛に程近い、香川県 三豊市


京都で出会った友人夫婦。

奥さんのハイジは、一緒に働いていた仲間。
ハイジのなんとも肩に力を入れずに、淡々と仕事をしている姿が好きで、友達になった。

年下のイケメンの旦那は、天然酵母のパンを焼きながら、自分のパンを模索する実は熱い働き者のワカ。


彼の実家は、給食パンも下ろすほどの大きなパン屋さん。
おじいちゃん、お父さんと二代続く。


いつか香川へ帰ると聞いていたけど、
娘が生まれ、本当に香川へ帰って行った。


三豊で高速を降りると迎えに来てくれた。


三人いる。


若く可愛い仲良しカップルの二人。
そんな二人が、親になってる。


うどん屋さんに連れて行ってくれた。

やっぱり美味しい!こしがあって、食べ応え抜群!しかもこの量!で、300円!
このうどんを食べていたら、他で食べるうどんはうどんであって、うどんでないだろうなぁ。


また海に行き、温泉に入り、
夫婦の友人が愛媛で始めたタコス屋さん(メキシコ風美人が切り盛りするタコス屋さん!元内装屋さんの彼女が、自分の手で作り上げた素敵なお店でした。)に遊びにいき、
また川へ行く。


前の日、一緒に遊んで疲れていたはずなのに、次の日に起きたらワカはもう四時に起きて仕事へ出かけていた。


三代目主人のわか。
小柄な彼のなかに、しっかり根付くパン屋さんという道。

80歳も過ぎているのに現役バリバリのおじいちゃんと看板娘だったおばあちゃん。ニコヤカなお父さんとみんなを支える美しいお母さん。そんな四人の姿をずっとみてきたのだろうな。



そしてそんな中で、若い夫婦が新しく自分たちのパンも焼き始めています。

名前は「トコトコ」
http://tokotokopan.petit.cc/0engine/tokyo_bbs.cgi


かわいいクルリンが生まれ、また新しく歩み始めた二人。
とても初々しくフレッシュで、でもどこかどっしりしているその感じは、彼らの焼くパンに重なります。





帰り際、めだかを育て続けているシャキシャキとした彼のおじいちゃんが、娘のこっぱれに「持って帰りなさい」と水槽とポンプまで用意してくれて、たくさんのめだかちゃんを持たせてくれました。



「おじいちゃんはね、学校の先生になりたかったんよ」



そのときのおじいちゃんの顔がとっても素敵で、いまでも忘れられません。おじいちゃんの夢が叶いますように…。



ワカとハイジとクルリン、そして家族のみなさまに、タコスやさんのしほちゃん、よい旅を本当にありがとう。


皆さんに会えたのが、何よりも嬉しい旅でした。