祝の島。

ふう〜。
今日は寒かったです。
今日は、カフェミレットさんで行われた「なんちゃってアフリカン」というイベントに行ってきました。


太鼓のリズムに合わせて、空を見上げながら踊る。


目が合う人みんな嬉しげで、とっても幸せな時間。
その合間に見える色づき始めた木の葉の色がとっても綺麗だった。
あぁ、たのしかったなぁ。


踊るよりも、お面作りに夢中になった娘こっぱれのお面。
寝る前に「踊りたかった?」と聞くと、恥ずかしげに「うん。」。



先日、はなぶさあや監督の「祝の島」のDVD鑑賞会をしました。
八瀬にすむ友人が、スクリーンとプロジェクターをもってきてくれたので、思いがけずとても豪華な鑑賞会となりました。オレンとかおりん、ありがとう!

「祝の島」は、瀬戸内海に浮かぶ山口県上関町の島、祝島(いわいしま)を舞台にしたドキュメンタリー映画



祝島の小学校は全校生徒、3名。真っ赤なぼんぼりを胸につけた小さな男の子の入学式に、沢山の大人が参列して喜びに目を細めてる。

70年間米作りを続け、祖父が残した次の代に引き継がれることのない棚田を耕し続けている平さん。

「おもしろおかしゅう生きんにゃつまらん」という81歳の伊藤さんの一人暮らしの家には、毎晩独り者のお年寄りが集まってお茶会が始まる。

島唯一の女猟師、竹林さん67歳。
海に入る前、めがねの曇り止めに道端の草を拾って、めがねにこすり付けていたのが、かっこよかったなぁ。
人の集まる場では芸人魂に火がつくよう。


映画はこんな人々の暮らしにピントを合わせて、まるで見ている私も画面にうつるコタツでお茶を飲んでるのか?と思わされるほど自然に、彼らを近くに感じます。


そしてもう一面の彼らの顔。


30年前、上関町長が町会議で原発誘致の意向を表明して以来、祝島の住民の方々は原発建設に反対し、戦い続けておられます。


彼らが命をかけて守ろうとする島での暮らしと、それをいとも簡単に奪い取ろうとする行政。


本当に知らず知らずに涙がでてくるのです。
字がかけなかった祖父が遺した唄を石に刻む平さん。

 
「今日もまた つもりし雪を かきわけて
 子孫のために ほるぞうれしき」



どうぞ機会があれば、皆さん見てみてくださいね。
美しい映画です。


うちでももう一度、鑑賞会をしたいとおもいます。


想いの強さというものを改めて感じさせられた映画です。