平日の休日。
平日の休日はとても貴重。
いつもは出来ない家仕事のあれこれを大いにできる日。
でも大体、これもあれもと思い描いているものは出来ない。
そこまでいかないのだ。
今日も頭にあれもこれもと入れながら、まずは家の掃除。
なんだか忙しい。
もう12月も半ば。
今年中にやりたい私のあれもこれも。
頭の中にいろんなものを詰め込んで、
とっとっと、と掃除する。
友達がくれた椿と水仙を動かそうとしたら、
水仙の香りが鼻の先に漂った。
そうだ、水仙ってずっと香ってるんじゃなくて、なんかの拍子に香るんやぁって去年も思ったことを思う。
椿の葉が艶々してる。
椿って花もとっても綺麗やけど、葉もとっても綺麗。友達がくれたこの椿の葉は特に綺麗。
ふっと気が抜けたそんな時に、庭の金木犀が風に揺れて、カサコソパラパラ。
その風にあわせて、黄色く色づく土佐ミズキの木の陰が、家の床をユラユラ行き来する。
あ、そっか。
こんなに綺麗なんだ今日は。
と思いながら、また掃除する。
力が抜けていい塩梅。
買い物に出かけて、ついでに恵文社でポストカードを探しにゆく。
たまたまやっていた展覧会。
「夜空に歩けば」
真鍮作家の小原聖子さんと和紙作家のハタノワタルさんの展覧会。
和紙の手触りがとっても心地よかった。
天井のほつれの修繕のため、深い茶色がかっこいい柿渋で染めた和紙を買って帰る。
震災で延期になっていたというこの展覧会。
行った事もないけど、思い描いていた福島の優しい里山の空気がそこにあったような気がした。
この展覧会に向けて、彼らが綴った言葉が心に残る。
その中のひとつ。
『あたりまえに出来そうなことが、意外に難しかったりする。
足元に生える草々や、高い空に光る星を見つめる時間を持つこと。
遠くに聴こえる波の音や、かすかに響く葉のこすれる音を感じること。
「そこ」から始まる気がしています。
多くの人に、そういう感覚を連れて帰ってもらう、そんな展覧会にしたいと思っています。』
恵文社にて、12月25日まで。
そして夜にそういえば、と聴いてみてと言われていた、フライング・ダッチマンの「ヒューマン エラー」を聴いてみる。
http://www.youtube.com/watch?v=JayVXqBJTRk&feature=endscreen&NR=1
とても過激に聴こえるけど、今まで聞いた色んなことをはっきりと分かりやすく伝えてくれている。
色やトーンは違うけど、どれもこれも繋がるものは繋がってるんだなぁって、光の影に始まった今日の想いを感じる夜。