初雪。


暮れの初雪。


今年もまた第九を聞きに行き、
開演前にばったり会いたかった人に出逢い、今年のご挨拶をし、
演奏後にまた同じ階段で会いたかった人に出逢い、今年のご挨拶をする。


音楽が人の鼓動で生まれて、
たくさんの熱い塊になって
空を舞って降り注いでくる。
わたしの心が震えて、ザーザー泣いた塊が
ぽとんぽとんとお腹におちてくるのが分かる。


子どもたちにはきっとぽかーんの時間だったかな。
でも、いつか、
どうしても連れて行きたかったこと、
ふっと思い出してくれる日がきたらいいな。


外をでると初雪が降っていて、
子どもたちは犬のように駆け回っていた。




今年もほんとうにたくさんの方にお世話になりました。
ほんとうにありがとうございました。
来年もまたどうぞよろしくお願い申し上げます。


どうかどうか
心暖かな年末を。
そして、
新しい年が皆様にとって
希望の光となりますことを
心からお祈りしています。


初雪を見た、来年米寿を迎えるお隣さんは
「なんかいいことありそやな〜。あ、それは、初恋かっ」
って笑ってた。


素敵だな。